2021年7月26日(月)
犬、猫の腫瘍 (猫の鼻腔内、眼窩のリンパ腫)
暑中お見舞い申し上げます。待ちに待ったオリンピックの開催、猛暑につき、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
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腫瘍(ここ最近多中心以外のリンパ腫が多い)、腎不全、心臓病等々、シニア期に多い疾患をここ最近多く、見受けいたします。
節外型リンパ腫で顔の 目、鼻の他の病気と誤診しやすいタイプをご紹介いたします。
14歳のネコちゃんが、急に数日で、顔の表情がなくなり、食欲不振、ぐったりしていると来院されました。
反応が鈍く、瞳孔が散瞳して、眼瞼下垂、顔面筋肉が麻痺して、歩行ができません。鼻腔 に分泌物が付着しており、鼻腔内、脳神経の異常を示す所見が認められました。
まず、鼻腔から細胞を採取し、顕微鏡で観察して、リンパ腫と判断しました。
初診日に、抗がん剤を注射して数日で、食欲、動きがよくなり、立てるようになり、瞳孔も普通に戻りました。初診日と顔つきがかなり違います。飼い主さん曰く、左のひげ1本だけ白髭だから💓。
治療から半年間以上経過しましたが、現在も元気です。