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うちの子、避妊手術は必要ですか?

この前、ワクチン注射に来た子犬の飼い主さんから、質問がありました。

知り合いの方から、「早く避妊手術したほうがいいよ。」といわれていますが、、。かわいそう、、。でどうしたらいいでしょうか?

小さい子にメスを入れるのは、飼い主さんとしてはためらわれます。ペットが、病気をせず、なるべく苦しみを与えず、最善の生涯を送ってほしいと願うのは、飼い主さんとしては当然のことだと思います。

では、ペットを診療する側がこの気持ちに添うこととして、まず、子犬の育て方、病気予防をお話しします。病気予防はワクチン、フィラリア予防、外部寄生虫予防、あと避妊、去勢手術を施すことが挙げられます。

去勢は精巣を摘出する手術で、マーキング行為を予防します。犬の場合には、去勢で病気(精巣腫瘍、肛門周囲腺腫、前立腺肥大、会陰ヘルニア等)の予防効果があります。

開業当初は、会陰ヘルニア整復術を毎日していたぐらい多い時期もありましたが、最近は去勢を済まされる飼い主さんが増えているおかげで、少なくなりました。ちなみに、会陰ヘルニアとは、肛門の横が膨らんで、腸がでたり、膀胱が出たりしてわんちゃんには苦しくなる病気です。

犬の場合の避妊手術の時期は、1~2回目の発情出血前なら、子宮蓄膿症はもちもん乳腺腫瘍の発生がほとんど無くなるという病気の予防効果があります。

手術は、全身麻酔をかけて、去勢なら精巣を、避妊なら子宮卵巣を摘出いたします。

猫、小型犬の避妊手術の所要時間は10分、猫去勢は1分、犬去勢なら2分ぐらいです。

(参考までにねこちゃんの避妊手術の傷です。約1cm)

術前から、痛み止めを使用します。化膿止めは注射のため、クスリは飲ませなくても大丈夫です。

術後退院時はエリザベスカラー(傷をなめないようにするもの)無しで 通常の生活にすぐに送れるようになります。

 

術後は、太りやすいですので、手術前に痩せすぎと心配していた飼い主さんは食事を必要以上に与えないように。