2023年6月9日(金)
犬、猫ちゃんの避妊手術について
初めてワンちゃんをお家に迎えて、しつけ、食事、ワクチン接種等と、悩み、疑問等を持ちつつ、どうしたらいいのか、ネット、動物病院、ペットショップ等で質問、アドバイス等を求めている患者様は多いと思います。その中の1つに、去勢、避妊手術があります。
以前、去勢、避妊手術について、取り上げましたが、病気予防で行う事は記載しましたが、具体的な方法は載せなかったので、患者様の一部ご要望により、当院の避妊手術方法を載せました。
当院では、全身麻酔を行うにあたって、身体検査、聴診、血液検査を事前に行います。異常がない場合、全身麻酔を注射し、気管挿管を行い呼吸を管理し、心電図モニター、血圧、酸素、二酸化炭素モニターを装着して、ペットさんの身体バイタルが安定しているのを確認しながら手術を始めます。
まず、ワンちゃんは臍の部位を1cm切開して、子宮卵巣を取り出します。ネコちゃんは、臍よりもシッポ側を切開します。
傷が小さくても、子宮卵巣を取り出しやすい場所です。
子宮卵巣を糸で結紮し、切断して、摘出していきます。
吸収糸で腹壁、皮膚を埋没縫合して終了です。
5kgぐらいのワンちゃん、猫ちゃんで傷口は1cmぐらいです。
手術後、吸入麻酔を切って、麻酔から覚めてきたら、気管チューブを抜管して、酸素を吸わせて、数分心電図モニターは装着したまま、嚥下反応、各種反射が正常になったら、入院のお部屋に移動して、静脈点滴をそのままします。
数時間後、意識がしっかりしたら、少量のお食事を与えます。
避妊手術の場合は、手術日の翌日退院です。
その際は、エリザベスカラー、洋服は装着しないでも大丈夫です。
🐶🐈避妊手術をご希望の際は、お電話でお問い合わせしていただくと助かります。