2024年3月28日(木)
猫の腫瘍(すい臓癌の治療の1例)
膵臓という臓器には、食事の消化を助ける膵液を分泌する(外分泌能)役割と、インスリンなどのホルモンを分泌する(内分泌能)役割があります。
膵臓癌は、外分泌の腺房細胞の悪性腫瘍のことです。イヌ、ネコには、比較的稀な腫瘍です。
今回、16歳避妊雑種猫ちゃん、慢性腎不全の検診の、腹部超音波検査でエコーフリーの0.5cm腫瘤を脾臓の腹側に確認し、2週間で急速に増大傾向(2週間で1cm)が認めたため、飼い主様との話で、手術で摘出しました。
https://youtube.com/shorts/tsSvA7B95JI
手術中、脾臓と大網の白い小結節が、複数確認されたために、膵臓腫瘤と、脾臓、摘出も同時に行うこととなった。
病理診断は、膵臓腺房細胞癌、
大網間膜の白い小結節は、化膿性炎症で
壊死した鹸化した脂肪組織でした。
外科摘出で、腫瘍は、切除されている。