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犬の病気(犬の泌尿器疾患:腎盂腎炎と結石の尿管閉塞を伴ったワンちゃん。)

12~1月は、約10年前は1ヶ月に40件ぐらい手術したぐらい泌尿器疾患が多い時期です。今年の12月は尿管結石除去手術が連日ありました。そのうちのあるシュナウザーさんのことです。


食欲不振、元気がないとのことで来院、40℃熱がありました。椎間板ヘルニアで下半身麻痺があり、血液検査で異常はなく、超音波検査で両腎臓結石多数確認しました。他に発熱を起こす病気が見当たらず、膿尿のため尿培養検査を行い、腎盂腎炎と診断して、抗生物質で治療し一旦改善しましたが、数日後再び発熱、右尿管に結石の閉塞所見を超音波検査で確認したので、結石除去手術を行いました。3mmの石を取り除いた後に腎臓側の尿管からたまっていた膿が10mlほど取れました.


術後すぐ熱が下がり、食欲が出てきました。腎盂というところに液体がたまっていたのがなくなりました。熱が高いまま、原因を治療しないと、全身に細菌が回って死に至ることもあります。
過去に、発熱の原因が特定せず(こういう場合でも排尿は正常どおりあるので)、抗生物質で治療された子たちを診察したことがあるので、早めにご相談ください。

ちなみに、写真はずっと手術を立ち会っただんなさんが撮影したものです。 飼い主さんの方が私たちよりも写真撮影はお上手です。

次の日に、同じ尿管結石を摘出術したねこちゃんの飼い主さんに頂いたお土産です。かわいいので、写真を撮ろうとみんなで話していたのに、手術後、ついつい写真を撮るのを忘れて食べちゃいました。ごめんなさい、、、でした。