2019年3月13日(水)
フェレットの病気(腫瘍:副腎腫瘍、インスリノーマ)
昨年、アポクリン腺癌を摘出した子です。
この頃少し元気が無く、陰部が腫れているとのことで来院されました。
陰部腫脹は、副腎に異常がある場合におこる症状です。
腹部の超音波検査で、右副腎腫瘍と膵臓に5mmほどの腫瘤を確認しました。
血液検査で低血糖があり、インスリノーマという膵臓の腫瘍も併発していました。
インスリノーマは低血糖によって、ふらつき、痙攣発作を起こすフェレットさんにとって、苦しい進行する病気です。
飼い主さんに、治療方法を複数提案いたしました。今回はインスリノーマは膵臓腫瘍摘出と、副腎腫瘍は術後にリュープリンという前立腺肥大症治療薬の注射を併用していくことを選択されました。
膵臓腫瘍は、尾部にあり、一括切除しました。体部にもあり、そちらも部分切除しました。肉眼的に、転移は認められませんでした。
インスリノーマ、副腎腫瘍は、フェレットさんには多い病気ですが、早期に治療すれば、良好な経過が得れる場合があります。
フェレットさんの飼い主さんは異常があればお早目にご相談ください。